ruiruix’s diary

バレエとミュージカル、ときどき仕事

バレエとミュージカル、ときどき仕事

パリの炎@ボリショイバレエ団、まさに炎だった!!!

昨日のボリショイバレエ団のパリの炎、素晴らしかった!あの熱気と感動、生まれて初めてかも、ってくらいすごかった!!

最後、幕が下りる時、、、まじで劇場中が沸き立った。ブラボー、って叫びたかった!けど、両手を上にあげて思い切り拍手で我慢した!

ジゼルも良かったけど、パリの炎、最高だった!拍手の熱が違いました。

フランス革命を題材にした2幕もの。最初は結構モダンな振り付けだな~ロシア風っていうのかな~と、どっちかっていうと「何ナノこれ?」って引き気味に観てたんだけど。

もう、ぐいぐい来ましたよ!ジャンヌのクリスティーナ・クレトワさんとフィリップのイワン・ワシーリエフさんが!!!

バレエで踊りながら演劇をしてる感じ。映画を観てる気持ちになったくらい。あんだけ、エネルギーを発散しながら踊るって、もうスゴイどころじゃなくわけわかんない!心のままにジャンプして回ってリフトして、しかもそれが美しい(というか、最後には美しいとかそういうのを超えてた。)

ジゼルの時は、きちんと振りがあって、自分を最大限に美しく見せて、その上で可憐さとか悲しみとかを表現してる感じ。その、曲と動きが一つになって究極の美になっていて、さらに感動もするという。

でもパリの炎は、やってるんだろうけど、「美しく見せるポーズ」に気を配ってる感が微塵もなかった。曲のテンポも速いからかな??私には、美しく見せるのを”やってる感”がまるでなかった!役柄の気持ちをダイレクトに踊ってる。だから、そのまま感情移入できるというか。

でもでもとっても美しかったのよ!がーっと勢いに任せて踊ってるのに美しい、すごかったほんとに!!そして、お顔もスタイルも抜群、ああ、こんな美しい人たちがこの世にいるのか、ってくらい。神様って不公平。ってため息が出るくらい。

革命側は平民ですがそのパワーがすごい。革命を起こすくらいのエネルギーを感じました。男性も、女性も!レミゼの革命シーンやオスカル様を連想しちゃった。

逆に。場面が変わって宮殿の中は、いきなり優雅な雰囲気に。お貴族様たちというか、上流階級の雰囲気を実感しました。庶民な私にはこれがセレブなのね、と実感したりして。この落差がすごい。外では激しい争いが沸き起こってるのに、宮殿ではおとぎ話をめでる会で楽しんでいる。そりゃ、革命も起こるよね、って。

このおとぎ話の部分のバレエも面白かった!ちょっとシルビア的な物語。そして、異国風の長いジョーゼットのスカートで、深いスリットから時折見える長くて美しい足~~~!

全体的にテンポが速く、どんどん場面も変わり怒涛のように進んでいくのだけれど、侯爵の娘とお兄ちゃんの恋の場面だけは、ゆったりとしたアダージオ。悲しみを含んだパドドゥも素敵だった。。

最後、侯爵の娘というのがばれて断頭台に。お兄ちゃんが恋人の頭部を抱きしめて泣き崩れる、、、ここだけは辛すぎて、嫌だった。お兄ちゃん?をかばって銃弾に倒れるバージョンもあるって聞いたんだけど、パンフレットを熟読したら、この断頭台のバージョンが最新版で人気を博したらしい。

お兄ちゃんの後ろから、市民がザッ、、、ザッ、、、と歩みを進め、お兄ちゃんを飲み込んでさらに前進して、幕。

さて、DVDを買おうかな!会場で売ってたんだから買えばよかった…!

 

ジャンヌ@クリスティーナ・クレトワ

元気いっぱい町娘、はち切れんばかりの若さと希望にあふれてる!1幕目でもほとんど舞台に出ずっぱり踊りまくりで、2幕あるのに疲れたりしない?大丈夫?って思うくらいエネルギーのかたまりだった!ほんとうにこれぞジャンヌ!!ぜひ、また観たいです☆彡

フィリップ@イワン・ワシーリエフ

もうね、この人すごすぎる!ジャンヌと同じ、もうお芝居してる感じ。そして、圧巻の2幕のソロ!!!高~~~いジャンプ、しかも回る~ジャンプ、飛びまくり回りまくり!!で、着地、じゃなかった最後のポーズをどやぁぁぁ!!!と決める!(≧▽≦)(≧▽≦)(≧▽≦)!!カーテンコールでもジャンプして幕間にIN☆すご~くサービスしてくださって、もう大ファンになりました(≧▽≦)♡

以前、ロミジュリで観た、、、と思う。ロミオはいまいち印象が薄かったけど、フィリップは素晴らしい!!!DVDはオシポワとだけど、手に入れます♪♪

ジェローム@アレクサンドル・スモリャニノフ

ジャンヌの兄で、義勇軍に入って活躍!この人も全力ダンスだったんだけど、侯爵の娘アデリーヌと身分違いの恋に落ち、しっとりとしたパドドゥが印象的でした。

アデリーヌ@アナ・トゥラザシヴィリ

おっとりとした貴族の箱入り娘、という雰囲気そのままの可憐な方でした。お兄ちゃんとの悲恋をとても素敵に踊ってらした。

コスタ・ド・ボールガール侯爵@イーゴリ・ツヴィルコ

ジャンヌを連れ去ろうとしたり、娘を怒ったり(貴族の華麗な衣装)、最後はみすぼらしい姿で断頭台へ、あまり踊らないけど要所を締める役ですね。チュージンさん体調不良で交代でした。

ルイ16世@ゲオルギー・グーゼフ

嘲笑の的になるような役作り。マリー・アントワネットより小柄で、彼女の腕につかまって登場。手が7番のまま5番からくるっと1回転ジャンプ、それを何回も飛びながら前進。なんていうパなのかな~、面白かった。(ちなみにレッスンでやってみたけど上手く出来なかった(;^_^A 回るのに手を使わないのって難しい!!)

 

ほんとうに素晴らしい舞台をありがとうございました!!

「2020年に会いましょう」と垂れ幕にあったので、3年後、絶対観に行きます!その時は、演目全部観に行きたいな。