ruiruix’s diary

バレエとミュージカル、ときどき仕事

バレエとミュージカル、ときどき仕事

ジゼル@ミハイロフスキー劇場バレエ ジゼル舞台!

さて、肝心の舞台は。

1幕は森の中。奥の絵は、比較的平地?で、遠くにお城。

アルベルトのヴィクトル・レベデフ君は、若々しく、ニコニコ笑顔が素敵(*^_^*)

イイトコのボンボンでルックスもいいからもてもてプレイボーイ!

従者のロマン・ペトゥホフ君が「婚約者がいるでしょう!」と諌めても

「何いってんだか。ちょっと息抜きするくらいいいじゃない」と気にしない風。

でも、さすがプレイボーイ、ジゼルに言い寄るのがすごく上手い~

(他の人のだと、なんか突然出会ったのに手を握ったりするのが、

ヘタするとセクハラ…?的な感じなったりするんだよね)

1幕を通して、アルベルトは貴族のお遊びでジゼルに言い寄ったけど、

自分のせいで死んでしまった事にショックを受けた、というのがよくわかった。

もちろん、踊りも素敵でしたよん♪

ワタシ的には、ロミオが観たい。貴族で、明るく、適度に遊び人~がどう変わるか!

 

対するジゼルは、アナスタシア・ソボレワさん。おとなしい・控えめ・目立たない美人という雰囲気。

心臓に病を抱えてるのがわかりやすかった。

バチルド姫のドレスについ触れてしまう、そんな仕草も良かった!

狂乱の場は、狂ってしまったと言うより、悲しみのあまり心臓発作が起こってしまった、

という印象を受けた。

 

 

バチルド姫はアーラ・マトヴェーエワさん。

はっとするほど美しく、まさに姫!!!!手袋をした指先がすごくエレガント。

チュチュでの踊りが観たいです♪

 

森番ハンスは、ワイルド。最初の場面で、花束をジゼルの窓辺に置く場面が

ああ好きなんだなぁ、ってほのぼのした。

手足も長く、踊りに迫力があって、バジルがいいな~ロットバルトとかもいいかも~

ボレロも観たい!

 

お母さんのベルタはアンナ・ノヴォショーロワさん、、、私の好みではなかったのでした。。ゴメンなちゃい。

マイムが多い分、表情豊かにしてるんだけど、それがなんか私の笑いのツボでした。

でも、アルベルトにあんたのせいで!ジゼルに触らないで!と怒りで突き飛ばすのは納得。

 

ペザントのパ・ドゥ・ドゥを踊ったヴェロニカ・イグナツェワさんは

ストレッチの時よりずっと大きく見えて、華やか!アンドレイ・ヤフニュークさんと

踊りまくってました。

アンドレイさんも回転やジャンプ、華やかに踊ってましたが、

表情が暗かった…?もちょっとにこやかに踊ってほしいな~

 

1幕、演技にかなり重点を置いてるのかな?物語がわかりやすく、入りやすかったっす。

衣装は比較的シンプル。そうそう、パンフレットの衣装と違ってます。

パンフはジゼルの衣装は全身紫系になっていますが、ウエストコルセットが紺っぽく、

胸元とスカートは白、スカートは青いラインが2本入ったチュール。

可愛かったです^^

バチルド姫と公爵(アレクセイ・マラーホフさん)はゴールドベース。

ジゼルにあげるネックレスがすぐ外れるようになってて感心。

デザインも、他では取ってつけたようなのだったりするけど、

ちゃんとドレスに似合ってた。

公爵もゴージャス!姫と「こんな田舎に美少女がいるんだなあ」と感心してるのが面白かった。

狂乱の場で、ジゼルが二人にぶつかってしまうのですが、二人が怒って、貴族がみんな帰ってしまった。それで、人目がなくなったせい?か、アルベルトが駆け寄ってきて、ベルタに突き飛ばされる。うん、すごく納得です。胸に迫りました。改定演出はドルグーシン氏だそうです。

 

2幕。ミルタはイリーナ・コシェレワさん。

出てきてパッと見た私の主観では固い感じ。緊張してたのかな?

最後の方はなかなか迫力のあるミルタでした。

 

びっくりしたのはジゼル。すごい!ウィリだ!!と思いました。

上手く言葉で言えないけど、、、ソボレワさんは妖精とかが得意なのでは!

アルベルトを守って踊るジゼル、空気感が素敵でした。

 

アルベルトも1幕のニコニコ笑顔と対照的に、悲痛な面持ち。

オレのせいで、、、という後悔がにじみ出てました。

ほんというと、「あんなに笑顔満開な1幕で、2幕はどーなるんだろ」って思ってたんだけど、、、

こちらもびっくりするくらい、素敵でした。

自分の行いと真摯に向き合って、反省しているというのがとても好感持てました。

苦悩する王子様いいかも、と思う2幕でした。この二人は白鳥もきっとステキだろうな~

 

ドゥ・ウィリはタチアナ・ミリツェワさんとワレーリア・ザパスニコワさん。

二人ともなかなかそつなく踊ってました。

他のウィリ群舞の方たちは、もうちょっと揃えましょう。

東京バレエ団のジゼルのウィリたちには自然に拍手が出ちゃうくらいすごいぞ。

 

2幕でどーしても許せなかったのが、、、最後、鐘の音が聞こえてきて、朝だ!と気づくシーン。

鐘じゃなかったのよ~~~(;_;)トライアングルだった…そりゃないよ~

1本だけでいいんだから、持ってきてよ~あるいは借りてよ~~~(泣)

 

そして、ユリの花。ジゼルがアルベルトの周りに落としてから消えていく所。

茎の部分だけでも、なんかソフトな物を巻くとか、できなかったのかな~

あきらかに造花を落としてカツッて音がしてた。。でも他のバレエ団でもそうだしな~

あんまり柔らかい茎だと持ちにくいし、しょーがないのかなぁ。

 

私個人の意見としては、2幕のほうがステキだった!!とても満足な舞台でした(*^_^*)

海賊も観に行きたかったなぁ。。。

 

最後に、東京文化会館への文句。

今回、すっごく前の席だったんだけど、前の人の頭で、センターが見えない!!!

激おこ!!なんで、写真を取る時みたいにずらして席を作らないの?!

前ならえ状態で、4列目までは傾斜もないから、全然見えない!!

前の人の脇からこっそり覗く形!

椅子位置をリニューアルして欲しい。マジです、お願いします!!

これから、自分で席をとれる場合は、1列目か、それがとれなきゃ5列目以降。

あ~あ。最高の席だったのになぁ…。