レ・ミゼラブル@帝劇、泣いてきた…( ;∀;)
先日の貸し切り公演、観てきた☆彡
今、心がちょっと弱っているから、人がいっぱいいる所で観るのは、ちょっと恥ずかしいなと思ったりして。
しかし!もう始まってすぐ。神父さまの場面でもう( ;∀;)…
気づけば、あちこちで涙を拭いてる人が!ということで、めいっぱい堪能してきました。帰りは目が腫れてたな~~
ジャンバルジャンのヤン・ジュンモさん。歌い上げる声も、高い音域のピアニッシモも、とてもよく通る声で素敵でした(⌒∇⌒)公演後、ご挨拶があったのですが、片言の日本語でびっくり!!!絶対日本語ペラペラでもう何十年も住んでらっしゃるんだろうなと勝手に思ってたのですが!舞台中はほんと、日本語の違和感は全く無かった!素晴らしい歌唱力で、感激しました。また観たいです♪
ジャベールは吉原光夫さん。こちらの方の声も大好き!最後の場面、どうやっているのだろう??やっぱ、腰で吊ってたのかな?!ほんとに熱演でした。原作のジャベールはあまり好きになれなかったんだけど、吉原さんの「職務に忠実な自己と感情の間で悩む」役はとても納得がいって、最後は悲しくなった。。
ファンテーヌは和音美桜さん。怒涛の人生に涙がこぼれました。なぜ、ジャンバルジャンが助けたか、今までわからなかったんだけど、最初の工場から追い出される時に会ってたのね。
エボニーヌは昆夏美さん。実はyoutubeで観てた。いろいろな人のオンマイオウンの中で、一番好きな方だったので嬉しかった(⌒∇⌒)!ワルな両親なのにあんないい子に育ったのね(預かった手紙を握りつぶすか心配した私は黒いな…反省)
マリウスは海宝直人さん。声良し、背も高いイケメンさん!いや~、これからの活躍が楽しみですなぁ~エリザでなんかやって欲しいな~♡
マダムテナルディエは森公美子さん。歌も演技もその姿も!ド迫力~胸元は本物?と、ついついじ~っと見てしまった~
革命の時にマリウスを背負って地下水道に隠れる場面、映像ですごい迫力だった!トンネルにどんどん入っていく様子、流れる水、映画で観てたけど舞台でどんなふうになるのかと思ってた。ジャベールが身投げ?するところも画像を織り交ぜてリアリティがあって、とても引き込まれました。
とにかく、歌も踊りもお芝居も、素晴らしかった!今回、30周年とのことで懐かしのパネル等がいっぱい貼ってあったけど、長く続く演目はやっぱり生き残る理由があるな、というのを実感した。
しかし、個人的には、かなり心を揺さぶられてかきむしられるので、何日も続けては観られないかなぁ、、、辛すぎて。
最後に。「それって、、、悲劇なの?」あらすじを語ってたら、最後の場面の話になり、とりあえず、ファンテーヌやエボニーヌが迎えに来て天に召される。過去のことが明るみに出てもコゼットもマリウスもジャンバルジャンを理解してくれた。って話になり、認識が揺らいで、、、。救いのない話ではない、ような気もするけど、、あぁ良かった、って感じじゃないし。
とにかく、また次の公演の時にもぜひ観に行こう、と思った舞台でした!
ジゼル@新国立劇場バレエ団 観てきた♪
新国立劇場バレエ団の「ジゼル」公演を観てきました。
ジゼルは木村優里さん、アルベルトは渡辺峻郁さん。
ジゼルは可憐で軽やか、とてもバランスが良かった!ピルエットとか、1回転をふんわりと回り、2幕のウィリーの時もふわっとリフトされて足先もとてもきれい。ポアントから降りるときのドゥミがほんとに柔らか。先日のこれでもか!!っていうボリショイの踊りに比べると、とてもシンプルな振付だった。でも、「美」という点では負けてなかったと思う。基本に忠実に、指先足先まで美しい位置にあって。それが逆に、フレッシュで初々しいジゼルでとても好感が持てた。2幕で、アルベルトをかばってミルタと対峙する、その表情がとても心を打った~印象的だった。
アルベルトの渡辺さんはカッコイイ!今風のイケメンくん、王子様も似合いそうです。ちょっと遊びのつもりが、ジゼルが本当に好きになってしまった、、って感じだった。もう少し、お肉がついてもいいかも~
ミルタの細田千晶さん、最初の登場が上手奥から下手に向かっての客席向きのパドブレ。圧巻だった!これだけで、観に来てよかった(≧▽≦)♡ってくらい!!超高速パドブレ、はじめ何か車輪付きのボードか何かに乗って引っ張られてるのでは、と思ったくらい、完璧なパドブレだった~!!ローズマリーの小枝が折れなかったアクシデントはあったけれど、とても軽やかで美しいミルタだった。
ハンスは中家正博さん。背が高くて演技もなかなか。ただ~、1幕で登場するとき、通常は獲物とお花、というのが多いのだけど、今回は花束てかブーケ。赤と白のめっちゃ花束。ドア脇に飾るんだけど、つい「獲物はないんかい!」と突っ込んでしまった。う~ん、ハンスは森番、武骨な村人なイメージだから、花束ならもっと野の花的な方がらしい気がするのだけれど。あとはおひげ、なくてもいいのに。と思っちゃった。ウィリーたちにやられてしまう場面はとても良かった!
ハンスの登場場面、ジゼルのお母さんの水くみを手伝う、というバージョンもあるらしい。私的には、そっちの方がいいと思う。ジゼルとお母さんの暮らしで力仕事を手伝うような、優しい近所の男の子。ハンスはジゼルに恋心を抱いているけれど、ジゼルにとっては幼馴染で恋愛対象じゃない。だからこそ告白できないし、ロイスが出てきて焦って告るけどジゼルはびっくり、という流れがとっても自然じゃなかろうか~どこかで観た記憶があるので、どこバレエ団だったか調べてみよう。
バチルド姫は堀口純さん。ドゥ・ウィリのモンナと二役でした。バチルド姫はもうちょっとツンとした見下しにしたほうが、、、。私にはウィリの方が素敵でした。
ウィルフリードは清水裕三郎さん。ジゼルの死にパニクっているアルベルトをマントで包んで連れていくシーンが印象的だった。
クールランド公爵は貝川鐵夫さん。錯乱したジゼルが貴族たちの方へ走っていくと、バチルド姫をかばうようにジゼルをガシッとつかんで押し返した!貴族と平民の身分の差を端的に表したすごく印象的な動きだった!大抵、貴族たちはあらあらまったく、という感じで見てたり、さっといなくなったりしてるんだけど、公爵が「なんだこの娘は!失礼な!」という態度を表してから、怒って立ち去る、というのがとても理解できて良かった!
ベルタは丸尾孝子さん。ジゼルの亡骸に取りすがって泣き、アルベルトを突き飛ばすシーンが良かった!やっぱりお母さんは大事な娘が騙されて死んでしまったら、元凶の男は絶対に許せない!ジゼルのそばに寄るのだって拒否しますよ。これ、これよ!
村人のパドドゥ木下嘉人さんと奥田花純さん。二人の登場前に、収穫祭の樽を担いで行った時に、何か舞台に落としてしまった。あっ、何か落ちてる、と思ったら、木下さんも、お~、これだ!といった感じにさりげなく拾って、自然なしぐさでできるだけ見えない方の手で持ってて、ちょっと脇に移動したときに、村人の誰かにあげてた。真ん中にあると危ないし、他の人は自然に拾うのは無理だったと思う。さすがでした。
2幕のウィリーたちは、静謐な雰囲気を醸し出してとても素敵だった。ボリショイをはじめ外国のバレエ団は、足の角度がバラバラだったり、シューズのカツカツ音がひどかったり(グリシコトウシューズは音がうるさいから仕方ないかもしれないけど)、このウィリーたちとバヤデールの影の王国は日本が世界一だと思う。勝った負けたじゃないんだけど。コールドが両脇に並んで、センターでジゼルたちが踊ってる間、普通にポアントタンデュしてるのが常なんだけど、今回はアラベスクポーズがあって、びっくりした!アラベスクで後ろ脚の角度もそろえて微動だにしないって、すごすぎる!!
今回、2階席だったので、コールドのフォーメーションも楽しみだったのだけど、1幕は先日のボリショイがド迫力で踊りまくりだったのが目にちらつき、シンプルすぎる動きがちょっと物足りなかったのだけれど、2幕は本当に素敵だった。
村娘たちのスカートが、すべてチュールだったり(布+エプロンの方が村人っぽい)、貴族が狩りに来てるのにトレーンのある豪華ドレスだったり(だったらトレーンを腕にかけて歩くのでは)、お衣装には少しはてなが残ったけど、とてもいい舞台だったと思う。また木村さんと渡辺さんのカップルを観に行きたいな、と思いました!